膀胱炎の痛み、何とかしたい。薬の完全ガイドまとめ

膀胱炎の痛み、何とかしたい。薬の完全ガイドまとめ

最近トイレが近い、尿が残った感じがする、などの症状に悩まされている方はいませんか?その症状、もしかしたら膀胱炎かもしれません。膀胱炎は女性なら誰もがかかりうる病気です。もし膀胱炎になったら、なるべく早く悪い菌を外に出して退治する必要があります。膀胱炎の薬には様々なタイプがあり、抗生物質だけではなく、漢方薬もあるんですよ。また市販薬でも対処できる場合も。これを読めば膀胱炎薬について詳しくなれますよ!

膀胱炎薬について

「おしっこをするとき痛い」「下腹がむずむずする」「やたらとおしっこが近い」さらには、「おしっこが赤い、血尿?」「最近ちょっと疲れぎみ…」

このような経験をしたり、今まさにこんな症状でお困りの方はいませんか?もしかしたら、それは膀胱炎の症状かもしれません。膀胱炎はわりと起こりやすい病気ですが、自覚症状が少ないと放置してしまったり、適切に治療を受けないままに過ごしてしまう人も多いと思います。しかし、膀胱炎は放置してしまうと、辛い痛みや高熱が出たり、さらには、腎盂腎炎などを引き起こす可能性があるのです。

ここでは膀胱炎の治療について薬に注目して解説していきたいと思います。市販薬、処方薬を含めてどんなお薬があるのかチェックしてみてくださいね。

膀胱炎の原因

「膀胱」は尿をためる臓器で、「膀胱炎」というのは、粘膜に炎症が起こる病気で、大半は細菌感染によるものです。膀胱炎になると尿を溜めたり、排尿するという膀胱機能に障害がおこってきます。主な原因は次の通りです。

尿意を我慢する

トイレに仕事でなかなか行けない、恥ずかしくてトイレを我慢してしまった、時間がなくてトイレに行けなかったなど、尿意を感じてもトイレにすぐに行けない状況は考えられます。しかし、この尿意を我慢してしまって、膀胱におしっこを溜めたままでいると、膀胱が大きくなって伸びきってしまいます。

排尿することで、尿道や膀胱に存在する細菌を尿で洗い流す役割をしているのですが、トイレを長時間我慢して膀胱が伸びきったり、冷えてしまうと、膀胱内の血流量が減少してしまいます。すると、細菌に対する防御機構が弱くなり、細菌が膀胱内で繁殖して膀胱炎になりやすくなるとも考えられています。

おしっこに行きたいと思った時は、なるべくその尿意を無視せずにすぐにトイレにいくことが大切なのです。

体の抵抗力の低下

身体が疲れた時に、膀胱炎のような症状を感じる人はいませんか?疲労やストレスなどによる疲労も関係があるのです。

膀胱炎のほとんどは、膀胱が細菌に外から感染することで起こるといわれています。その原因の大半は細菌感染であり、外部から尿道を介して膀胱の中に雑菌が入ることによって引き起こされるといわれています。

身体が疲れていたり、ストレスなどで疲労が起こると免疫力が低下するため、膀胱は外からの細菌に感染しやすくなってしまいます。疲れているときに抵抗力が落ちて風邪をひきやすくなるのと同じです。もし頻繁に膀胱炎を繰り返すようであれば、慢性的に免疫力が落ちている可能性もあります。

性行為

膀胱炎の原因となる細菌感染は、尿道付近を清潔に保てなかったり、不潔な状態で性行動をすることでも起こるといわれています。欧米では、若い女性の膀胱炎のほとんどである75-90%は性交渉が原因とする報告もあるそうです。

実は、膀胱炎は、ほとんどの女性に発症することが多い病気です。これは、女性の身体の構造が関係しているのです。女性の陰部と尿道は隣接しているので、細菌にさらされやすい構造になっています。さらに、女性は尿道が4~5cm程度と男性に比べて1/3くらいの短さであるため、外部からの細菌が膀胱に入ってきやすい状態になっているのです。

性行為で男性から悪い菌をもらってしまうと、膀胱炎になってしまう可能性もありますから、お互いに性行為の前には身体を清潔に洗っておくことが大切といえるでしょう。

不衛生

膀胱炎の原因となる細菌には、様々な種類があり、ブドウ球菌や大腸菌、セラチア菌、プロテウス、肺炎桿菌、腸球菌などがありますが、その中でも大腸菌が原因の80%前後を占めるとされています。

大腸菌は腸の中にも存在していますが、不衛生な環境になっていると繁殖しやすくなってしまいます。通常は、膀胱粘膜には細菌に対する防御能が備わっているので、膀胱に細菌が入ったとしてもすぐには膀胱炎にはなりません。しかし、不衛生な状態が続いていたり、菌の感染力が身体の免疫力を超えてしまうと、細菌感染を起こしやすくなってしまうのです。

ショーツは綺麗に保ち、毎日取り替えることは当たり前ですが、例えば、トイレで大便をしたときに後ろから前に拭かないように気をつけましょう。生理ナプキンやパンティーライナーなどを頻繁に取り替えることも大切です。

加齢によるホルモンの減少

中高年の女性では、膀胱炎の症状に頻繁に悩まされる方も少なくありません。これには女性ホルモンの減少が関係しているのです。近年は若い女性もホルモンバランスが崩れている人が多いので、若年層でも膀胱炎の症状が起こりやすくなっているといわれています。

女性ホルモン、とくにエストロゲン(卵胞ホルモン)は尿路系の機能に対して、重要な働きをしていると考えられています。エストロゲンは、膀胱の周辺にある筋肉、膀胱や尿道に対しての知覚や交感神経を介して排尿を正常にするようコントロールしているといわれています。

女性ホルモンが減少していると、細菌感染がなくても正常の排尿機能が衰えてしまい、頻尿、尿道のしゃく熱感、おしっこが近い、尿失禁などの症状が出ると言われています。

加齢や何らかの原因で若い人でも女性ホルモンが減っていると、膀胱機能が正常に働かなくなり、膀胱炎の症状がでる場合があるので、繰り返している場合にはホルモンの変化を気にする必要もあるでしょう。

膀胱炎の症状

膀胱炎の症状はおしっこが近いというだけではありません。どのような症状があるのかチェックしてみましょう。

頻尿

まずはじめに膀胱炎に気がつくときは、トイレに頻繁にいくようになる頻尿の症状であることが多いと思われます。膀胱炎の初期症状は、この頻尿の症状であり、1回量が少なくなることで頻繁にいくようになってしまいます。

通常は昼間のトイレの回数は5から7回程度が目安といわれています。膀胱炎になると、1日に10回以上トイレに行くような頻尿になるそうです。30分から1時間に1回トイレにいきたくなる場合には注意が必要です。また、夜間であればトイレに起きても1回までであれば問題ありませんが、2回以上行きたくなるのは夜間頻尿かもしれません。

このように普段の感覚よりも増えていると感じたら頻尿になっている可能性があります。さらに進行して症状の強い時は、10分間隔でトイレに行くことほどになることも少なくありません。おしっこの回数を数えてみて、該当する場合には適切な治療を始めることをおすすめします。

排尿時の痛み

おしっこをする時にいつもは感じないような痛みを感じる場合は尿道に炎症が起きている可能性があります。膀胱炎の痛みでよく言われるのが、「つーんとしたしみるような痛み」を感じるということです。

これは炎症を起こしている膀胱が排尿することで急激に縮まって刺激されるためおこります。痛みは下腹部や尿道口のあたりに感じる場合が多いようです。

さら症状が悪化すると、排尿時に焼け付くような痛みを感じることがあります。そして残尿感はますますひどくなって、すぐに尿意を感じるのでトイレから出られなくなることも…。もし排尿時に痛みがある場合には、症状が進行して腎盂腎炎や腎臓への感染を起こすこともあるので早めに治療を開始しましょう。

尿の色が白くなる

膀胱炎になると尿の色が白くなる場合も多く、これをきっかけに膀胱炎に気がつくケースも少なくありません。尿の色が白くなるのは白血球が原因です。

細菌感染をすると、身体は白血球を感染を起こした部分に寄せ集めます。そしてそこで原因菌と戦うのです。膀胱炎になると、細菌と戦うために集まった白血球やその死骸だけでなく、炎症している所の分泌液やはがれた膀胱の粘膜が混ざってくるために、尿が白っぽく濁るのです。

病院では膀胱炎の検査をするときに白血球が増えていないかどうかをチェックします。通常よりも白血球数が増えていると膀胱炎ということになります。

残尿感

膀胱炎になると、おしっこを出しても残っている感じがして気持ち悪い症状がでることがあり、これを残尿感といいます。この残尿感は必ずしも症状が出ない場合もありますが、膀胱機能が正常に働かなくなると起きる場合があります。

残尿感でポイントとなるのは、尿が出きっていない「感じ」、残っているという「感じ」、があるという症状だということです。あくまでも感じがするだけで、実際に尿が残っていることは少なく、尿を出すための膀胱の働きは正常な場合もあるそうです。排尿を行った後も実際に尿が膀胱にまだ残っている状態を「残尿」とよびますが、残尿感は実際の残尿の有無とは関係なく現れることがあるそうです。

なんとなくトイレにいってもすっきりしない感じがあれば、膀胱炎の症状かもしれません。

膀胱炎の種類

急性膀胱炎

急性膀胱炎とは、細菌感染が原因で起こる膀胱炎です。急に症状が出て不安になっている方がまず疑われる膀胱炎といえるでしょう。一般的によく膀胱炎と呼ばれる場合のほとんどは、この急性膀胱炎だといわれています。

急性膀胱炎は、特にもともと疾患のないケースがほとんどです。急性膀胱炎の場合は、女性に圧倒的に多いといわれています。これは、女性の尿道が膣や肛門からの距離が近く、尿道が短いために感染しやすいこと等が関係しています。

この急性膀胱炎のほとんどは、細菌感染によるもので、抵抗力が落ちた時に症状がでやすくなるといわれています。排尿の回数は増えることが多く、正常では昼間に4~5回、夜に1回のところが、急性膀胱炎になると、1日に10回以上もトイレに行きたくなる頻尿の状態になるとされています。

また、排尿した後や尿を出しきる時にひどい痛みが起こったり、尿が白く濁ったり、血尿が出ることもあります。発熱はほとんど無いようです。急性膀胱炎は悪化すると腎臓の病気に発展することもあるため早めに医療機関を受診しましょう。

慢性膀胱炎

慢性膀胱炎は、症状が慢性的につづく膀胱炎です。これは、症状が起きて初めの段階から慢性膀胱炎という場合と、急性膀胱炎の治療をきちんと行わなかったために慢性膀胱炎に発展してしまった場合もあります。

慢性膀胱炎にはもともと疾患があることが原因で膀胱炎が治りにくくなっているケースがあり、原因となる基礎疾患には、前立腺肥大症や膀胱結石、尿路結石、糖尿病、腫瘍などが挙げられます。

例えば、膀胱内に結石があり、結石には細菌がいるため、膀胱結石のある人は膀胱内の細菌の繁殖・感染が長く続き治りにくい状態となります。このように尿路結石や糖尿病などの膀胱炎になるためのきっかけや基礎疾患がある場合、慢性複雑性膀胱炎と呼ばれるものもあります。

急性膀胱炎の場合は、1~2週間で症状は改善するのが一般的ですが、慢性膀胱炎の治療は長期におよびます。もともとの疾患がある場合は、その疾患の治療が完了しない限り、膀胱炎症状も残る可能性があります。

出血性膀胱炎

出血性膀胱炎とは、肉眼で見えるほど尿に血が混じってきて、白く濁った尿の症状がない膀胱炎です。急性出血性膀胱炎とも呼ばれます。急性膀胱炎で血が尿に混じる場合がありますが、これとは別のものと考えてください。

出血性膀胱炎の原因は、ウィルスや細菌への感染、抗がん剤の投与による副作用、食物や薬のアレルギーなどがありますが、一般的に出血性膀胱炎といえば、ウィルスが原因であることが多いとされています。特に、子供がかかりやすく、アデノウィルスによるものが一番多くみられるようです。

他の症状としては、残尿感や、微熱程度の発熱があることもあります。特に、子供の場合は自分から症状を口で言うことができないことがあるので発見が遅れることもあります。もしトイレに行く様子がおかしい時は、早めに小児科を受診するようにしてください。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎という病気もまれに見られることがあります。間質性膀胱炎というのは、頻尿、トイレに急に行きたくなって我慢ができないという尿意切迫感、膀胱の痛みを主な症状とする病気です。また、尿がたまったときの強い痛みが特徴だといわれています。

通常、よく見られる急性膀胱炎などは細菌による膀胱などの尿路の感染が原因であり、抗生物質を投与すれば治ります。しかし、間質性膀胱炎は細菌によって起こるものないので、尿自体は白く濁ったりもせずきれいで、抗生物質は効かないとされています。

原因は、いくつもの説がありますが、決定的な理由は解明されていないようです。膀胱の粘膜に異常が起こって、炎症が深いところまで波及するためという説などが考えられています。また、熟成チーズや赤ワイン、豆などを食べた後に症状が強くなることもあるようです。様々な検査により総合的に診断を受ける必要がありますので、泌尿器科などに相談するようにしてください。

膀胱炎の治し方

生活習慣を見直す

膀胱炎になるのは細菌感染が原因であることが殆どです。細菌感染を起こしやすいような生活習慣は見直す必要があります。

たとえば、おりものシートやナプキンを長時間つけっぱなしというのはいけません。3時間に1度は交換するようにしましょう。また、大便をした後は前から後ろに拭くことを徹底し、大腸菌が尿道に入らないようにしましょう。

また、免疫力低下を防ぐためにも、栄養バランスを意識した食事を心がけて、疲労をとるために睡眠をきちんととりましょう。

沢山水を飲み尿を出す

水を飲む量が少なかったり、トイレに行きたいのを我慢していると、尿が外に十分にでなくなって膀胱炎にかかりやすくなります。日頃から水をたっぷりと飲み、尿意を感じたらなるべく速やかにトイレに行くことを心がけましょう。クランベリージュースを飲むのも膀胱炎に良いといわれています。また、下半身を冷やさないように冬場ならカイロや腹巻をつかうこともおすすめです。

市販薬を飲む

膀胱炎の症状がでたら、できればすぐに病院へ受診したほうが安心です。しかし、もし時間がなかったり、病院へ行くほどでもないという場合は市販薬を飲んで様子をみることも可能です。市販薬は漢方が配合されているタイプが色々と発売されています。ただし、病院で処方されるような抗生物質は市販では買えないので医療機関を受診する必要があります。

医師に相談

膀胱炎の症状は進行すると腎臓の病気を起こしたり、慢性化する場合があるので適切な治療を早めに受けることが大切です。なんかおかしいな、と感じたらなるべく早く医療機関を受診して検査をうけるようにしましょう。市販薬では使うことができない抗生物質なども医師に相談して処方してもらうことが可能です。繰り返し膀胱炎になっている方は特に医師に診察を受けて繰り返さないように処方を受けることが大切です。

膀胱炎の薬の種類

膀胱炎の治療を病院で受ける場合には抗生物質や漢方薬による薬物治療が中心となります。次のようなお薬がよく使われています。どれが処方になるかは症状などによって使い分けることがあります。医師の判断によるため、次の内容を参考にして医師の指示どおり服用するようにしてください。

ニューキロノン系剤

ニューキノロン系という抗生物質は膀胱炎治療の中心として使われている薬剤です。ニューキノロン系は日本国内では、急性単純性膀胱炎の第一選択薬として使われています。

昔は、抗生物質は7~10日間程度飲むことが多かったようですが、最近は1回限りの服用で治療したり、3日間投与する方法が使われています。急性膀胱炎の治療についてはニューキノロン系薬の3日間投与が基本とされています。

ニューキノロン系薬剤には、レボフロキサシン(クラビット)などがあります。大腸菌に対して効果が高いといわれており、膀胱炎以外でもよく使われている薬剤です。ただし、細菌はニューキノロン系が効かないタイプの膀胱炎も増えてきているそうです。頻繁に服用している人は注意が必要でしょう。

セフェム系剤

ニューキノロン系についで使われているのがセフェム系です。たとえば、若い女性の膀胱炎ではニューキノロンでは治療できない場合などに、セフェム系の新経口抗生物質を7日間使うことがあります。セフェム系も大腸菌に効果のある薬です。例えば、セフゾン、メイアクトなどがあります。

特に、急性単純性膀胱炎に対する治療として、妊婦の場合、安全性を最大限考慮して、セフェム系を使うことが推奨されているそうです。妊婦さんも膀胱炎になりやすいと言われており、服用については産婦人科医に相談して適切なお薬を処方してもらいましょう。

ペニシリン系剤

ペニシリン系薬剤もまだ使われることがありますが、近年は優先的に使われることは減ってきているようです。ペニシリン系については、短期間の治療では膣や腸内に存在している大腸菌によって、服用しても早期の再感染が起こることが指摘されているのです。ただし医師の判断によっては用いられるケースもあるため、服用については相談した上で指示どおり服用することをお勧めします。

漢方薬

膀胱炎では抗生物質を使うことが一般的ではありますが、漢方もよく使われることがあります。膀胱炎の治療で、最もよく使われる漢方薬は、猪苓湯(ちょれいとう)です。猪苓湯は下腹部の熱を冷まし、尿の出をよくする働きがある漢方で、口の渇きや、出血も止めてくれる作用があります。症状として、頻尿、排尿痛、残尿感、血尿などのある人にむいている漢方で、尿路結石の人にも使いられることがあるようです。

他にも、 体力がない人には、体を温める作用もある五淋散、胃腸が弱く、神経質で冷えの強い人には、清心蓮子飲(せいしんれんしいん)などが使われることもあります。漢方は体質に合わせて選ぶことが大切ですから、医師に相談して処方してもらうようにしましょう。

膀胱炎の薬の効果

膀胱炎で使う薬には次のような効果があるものがあります。

排尿を促す

膀胱炎になったら、溜まっている雑菌の増えた尿を外に早くだすことが大切です。そのため、水をたくさん飲むことを勧められます。尿をたくさん作るために、多めに水分を摂り、どんどん排尿を促していきましょう。

おしっこをする時の痛みが気になって水を飲む量を減らしてしまう人がいるようですが、これはよくありません。お水をいつもよりたくさん飲んで、トイレにどんどん行くようにしましょう。また、漢方薬の場合には身体のむくみをとって、尿を外へだす作用がある場合もあります。必要に応じて処方してもらうと良いでしょう。

抗菌作用

膀胱炎になったら抗生物質によって菌を減らしていくことが必要です。抗菌作用のあるお薬として、ニューキノロン系剤、ペニシリン系剤、セフェム系剤などが使われます。特にニューキノロン系剤は、大腸菌に有効な抗菌剤であり、大変よく使われているお薬です。抗生物質は処方された日数をきちんと飲みきることが大切です。自覚症状がなくなったからといって自己判断で中止しないようにしましょう。

ただし、処方された抗生物質の服用を続けても、症状がよくならない場合は、原因となる菌を検査し、有効な薬を再び処方してもらう場合もあります。また、細菌が原因ではない膀胱炎の場合には、抗菌剤を飲んでいても効果は期待できません。

排尿痛の緩和

膀胱炎でおしっこの回数が増えてトイレにいっても、痛みの症状は取れないことが多いかと思います。また排尿することで痛みが強く感じられる場合もあります。この辛い症状の排尿痛を緩和することも治療の対象となります。痛みを和らげるには、鎮痛剤を使うことがあります。膀胱炎症状が改善してくれば、痛みも次第にとれてくる場合もありますが、鎮痛剤の処方に関しては必要に応じて医師に相談するようにしてください。

頻尿の改善

頻尿の症状や残尿感に対しては、生活に支障があったり、不快感が強い場合にお薬を使って対症的な治療が行われることがあります。ただし、根本的な治療とはならないため、抗生物質による殺菌も必要と思われます。

頻尿や残尿感に対して抗コリン剤と呼ばれる、よく頻尿の治療に使われるお薬を使うこともあります。抗コリン剤は膀胱の収縮を抑える薬で、頻尿症状や残尿感を改善します。基礎疾患があると使用できない場合もあるので相談してから使用するようにしてください。

膀胱炎の薬の注意点と副作用

膀胱炎の薬を服用するにあたっては注意が必要な場合があります。次を参考にして薬を服用しても大丈夫か確認しておきましょう。

幼児の服用

発熱がない膀胱炎の場合は通常、抗菌薬を3日間服用すれば完全に治るともいわれています。小児においても抗生物質を使って治療していくのが一般的になります。ただし、幼児の場合には錠剤が飲めないことも多いので、粉薬の抗生物質などを使うこともあります。体重に応じて処方量が変わるので、医師に指示された量を守って飲むようにしてください。また、体に合わない場合、アレルギーなどが起きることもあります。特にアスピリン系はアレルギーを起こす幼児もいるので気を付けましょう。

授乳中、妊婦の服用

ニューキノロン系は一般的には妊婦、授乳婦には避けたほうが良いとされています。成分が母乳中に移行して赤ちゃんに影響を与える可能性があるためです。ペニシリン系や、セフェム系では、妊婦、授乳婦にも安全性が高いといわれていて推奨されています。また、漢方薬が使える場合もあるので、医師に相談してみるとよいでしょう。

薬の飲み合わせ

抗生物質を飲む場合には薬の飲み合わせもチェックしてもらう必要があります。他に飲んでいるお薬がある場合には、必ず医師にその旨を伝えるようにしましょう。薬局で薬剤師に相談しても大丈夫です。併用してはいけない薬を使うと、吐き気や胃痛などの思わぬ副作用が強く現れる場合があるため注意が必要です。

アレルギー体質の方

アレルギー体質の方で、特に何らかの薬に対してアレルギーがある人がいます。例えばペニシリン系抗生物質は「ペニシリンショック」という状況が起こることが知られていて、アレルギーを持つ人がいらっしゃいます。また、セフェム系などの他の抗生物質についてもアレルギーを起こす人もいます。これまでに薬が合わなかった経験がある人は、医師や薬剤師にその旨を伝えておくようにしましょう。

膀胱炎の市販薬を選ぶポイント

市販薬である場合は、抗生物質を購入することは日本では難しくなっています。そのため作用の穏やかな漢方薬が主流となりますが、症状によっては対処可能です。次の作用のある市販薬を選んで使うようにしましょう。

利尿作用のあるものを選ぶ

膀胱炎に効く市販薬の多くは漢方薬が主体となっているものが多いといえます。膀胱炎の場合は、尿を外にだすことが治療になるので、利尿作用のあるお薬を選ぶようにしましょう。

例えば「腎仙散(ジンセンサン)」という漢方薬は、利尿効果の高い漢方処方「五苓散」を配合しています。特に漢方薬局などに行かなくても普通のドラッグストアでも購入しやすいお薬です。「腎仙散」の持つ効果をより高く引き出すためには、できるだけ多くの水と一緒に服用しましょう。

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抗炎症作用の成分が入っている

抗炎症作用があるお薬も膀胱炎の炎症反応を鎮めるのに有効です。ツムラの「猪苓湯(ちょれいとう)」は市販でも購入することができます。尿道炎、腎臓炎にも用いることができる漢方で、膀胱炎による炎症反応を鎮めたり、残尿感などをとってくれる作用もあります。症状の進行具合によって市販薬で対応可能かどうか判断する必要があるため、店頭で薬剤師に相談の上で購入したほうが安心でしょう。

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膀胱炎のクスリの購入方法

膀胱炎の薬を自分で購入したい場合は次の方法があります。できる限り医師または薬剤師に相談してから購入するようにしましょう。

薬局

市販薬で対処したいと考えているならば、薬局で購入するのがおすすめです。薬剤師などに症状を伝えて、相談に乗ってもらうこともできます。薬局では主に漢方薬が配合された市販薬を買うことができます。

通販、海外輸入

通販でも漢方薬や市販薬を買うことができます。ただし、膀胱炎の症状の強さや種類によっては市販の漢方薬では効果が不十分な場合もあるので気を付けましょう。漫然と服用して症状を悪化させないように早めに医療機関を受診するようにしてください。

また海外輸入で、個人的に海外の膀胱炎の薬を購入するという方法もありますが、日本人と外国人では体格も異なり、薬が強すぎる場合が多いのでなるべく使わないようにしたほうが安全でしょう。

おすすめの膀胱炎のクスリ

次に紹介するお薬は、膀胱炎で使われる抗生物質の一部です。他にも膀胱炎治療には様々なタイプの抗生物質や他の作用の薬が使われることがあるので、あくまでも参考としてください。患者さんの症状によって医師が薬を選んで処方してくれるので、次の薬ではないこともあります。

クラリス

抗生物質であるクラリスロマイシン(製品名:クラリス、クラリシッドなど)は、マクロライド系抗生物質で古くから使われているお薬です。膀胱炎から尿道炎に進展した場合に時々使われることがあります。ただし、適応は膀胱炎ではなく、尿道炎となっており、処方してもらえるかどうかは医師の判断となります。昔から使われている薬では投与期間は7日から10日程度までであることが一般的のようです。

「どんな病気か」を参照

フロモックス

フロモックス(セフカペンピボキシル)はセフェム系の抗生物質で膀胱炎にもよく使われています。1日3回服用するのが一般的です。セフェム系であり、比較的マイルドな効き目で、妊婦や授乳婦でも使うことができます。また、子供にも使われるお薬です。

クラビット

クラビット(レボフロキサシン)はニューキノロン系の抗生物質で、膀胱炎治療に現在では最もよく使われている薬剤だと思われます。以前は用量の少ない錠剤を1日3回服用していましたが、最近はクラビット500mg(もしくは250mg)という高用量のお薬を1日1回服用することが主流となってきています。

投与期間としては4~5日分処方されることが多いようです。また効き目としては、飲み始めて1~2日で症状は落ち着き、1週間程で治るといわれています。ただし慢性膀胱炎は、急性膀胱炎よりも治療は長引く傾向があります。

まとめ

膀胱炎は日常的によく起こりうる身近な病気です。正しい対処法とお薬の知識を身につけて、繰り返さないようにしていくことが大切です。もし、膀胱炎のような症状が出ているならば、早めに対処するようにしましょう。膀胱炎の薬を正しく使用して、1日も早くすっきりした生活を取り戻すようにしてくださいね。

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